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世界最大のLGBTパレード、シドニーのマルディグラ!!

   シドニーのマルディグラ

シドニーでは毎年、世界最大規模のゲイ・レズビアンの祭典、“マルディグラ”が行われています。このマルディグラには、シドニー国内だけでなく世界からも人が集まり、このパレードでは3万人を超える大衆がOxford Street沿いにズラッと集結し、大歓声を上げながらパレードを盛り上げました。1.7kmの道にこれだけの人が集まるので、歩くのも困難なほど人で溢れ、通り一帯が最高の賑わいを見せ、お祭り気分一色になります。

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マルディグラというイベントは、パレードだけでなく他にもさまざまな行事があり、計17日間、120以上のイベントが催されます。同性愛の自由をテーマにしたもので、パネルディスカッションや美術展、スポーツイベントや演劇、コンサートなど多様なイベントがこの期間に開かれるのです。期間は毎年、2月第二木曜日から3月第二日曜日となっています。合計で50万もの人がこの期間に訪れ、シドニーで開かれる大きなお祭りの一つとなっています。

 

マルディグラのパレードに潜入!(March 5, 2016)

今回、シドニーマルディグラのパレードに始めて参加してきました。予想していたよりはるかに人が多く、そして面白く、これぞ海外・これぞシドニーというとても濃い、迫力のあるイベントでした。

しかし、パレードを見るまでに一つの試練がありました…

皆さんは、私と同じ失敗をしないよう気を付けてください。

この日の私のタイムライン

17:00 少し早めにパレードが行われるOxford Streetに着くように行ってみたのですが、場所取りしている人やBarでお酒を飲んでいる人はいたものの、まだまだゆっくりしてて大丈夫かなと思ったので、パレードが行われる道沿いを歩いてみました。

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17:30 お腹も空いてきて、人もそこまで混雑するほど多くはなく、まだパレード開始まで2時間あると余裕を見ていたので、近くで腹ごしらえをしようとディナーを食べに行きました。(これが、後に大きな問題に…)

18:30 晩御飯を食べ、大満足で戻ってみると、なんともびっくるするほど人・人・人で溢れかえり、メインストリートが見えないほど人でごった返していました。この一時間でここまで混雑するなんて、思ってもいませんでした。泣 余裕かまして、晩御飯を食べに行ったことをすごい後悔しました。必死に歩いて、駅から遠いほうに向かっても、人で埋まっていて場所を取ることが出来ず、軽いパニック状態です。30分歩き続けましたが、前列はどこも埋まっていて、最前線でみることはできませんでした。

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もうここまできたら最終手段、椅子を買って、その上に乗り後ろから見ることにしました。

19:10 やっと場所を決め、落ち着けました。

 

19:30~22:30 パレードが開始。その規模と演出に圧倒されながら、雰囲気に魅了され続けた3時間でした。

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最終的にはとても楽しめましたが、つらい思いをしないために早めに場所を取りましょう!笑

 

理想のタイムスケジュール

17:00 セントラル周辺で友達や家族とディナー(18:00からは、電車の混雑が予想されます)

18:00 場所を確保するため、パレードが行われるOxfordストリートへ移動

(ここから一時間半ほどは待ちますが、良いポジションで見るために早めに行きましょう!)

19:30 パレード開始 最高の3時間になります!!

22:30 パレード終了

(パレード後に派手な格好している人に声かけたら、一緒に写真とってもらえますよ!)

 

パレードの紹介

マルディグラパレードでは、様々な団体が1.7kmの道を歩きながらパフォーマンスを交え、愛の自由・平等と尊重を表現しています。実に174の団体が参加し、各団体それぞれのユニークな衣装と踊りで、それぞれの思いを伝えます。平等で差別のない世の中の実現に向け、ボランティア団体だけでなく、企業や国営団体も参加しています。

パレードの始まりは、大勢のカッコいいバイク集団による大走行でした。

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その次には、警察・消防・救急・軍隊など国を守っている方々が行進し、盛大な歓声を受けていました。

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世界的な大企業、Google, Facebook. Twitter, AirBnBなどもが参加し、企業としても同性愛の支援に取り組んでいることをアピールしています。

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国で参加している団体もあり、オランダやタイ、中国などはそれぞれの文化に合わせたパフォーマンスを披露していました。そのうち日本からも参加団体が現れると日本人にとってもっと楽しいイベントになりますね!

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その他、たくさんの団体が個性的でとても豪華な装飾と共に華やかにストリートを歩いていきました。

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パフォーマンスも様々で、ウェディング姿の男性カップルと女性カップルが車の上でキスをしていたり、レインボーカラーの傘を持ってリズムに合わせて踊っていたり、大学生の団体は、海外の卒業式で着るガウンに角帽のスタイルで行進していました。最後には、マルディグラの運営に携わったボランティアの方々が、大通りを歩いてパレードは幕を閉じました。

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パレードの華やかさとエクサイティングなムードで楽しむことが出来るのと同時に同性愛に対するオーストラリアの考え方を知ることが出来るとてもよい機会だと思います。

 

翌日のテレビ放送

マルディグラが行われた翌日、テレビでは前日のマルディグラの特集が放送されていました。この番組では、パレードの楽しさを伝えるのがメインではなく、マルディグラの歴史やゲイ・レズがどのように認められてきたのかなど社会的背景を盛り込まれた内容になっています。パレードでは陽気に楽しんでいましたが、この番組では、マルディグラが開かれている背景や、主催者の気持ち、オーストラリアでの性問題に関する考え方などを学ぶことが出来ます。多文化を理解することのできる番組で、違った価値観や視点を学ぶことが出来る番組となっています。

SBS 20:30~22:30

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なんでみんなビールケースを持っているのだ??

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マルディグラパレードの日、昼からシティを歩いているとビールケースを持った一般人が多く、こんなの持ってどこへ行くのだろうかと不思議に思っていました。一人や二人でなかったので、回収の日なのかと思ってたのですが、パレードの行われる通りへ行って気づきました。このビールケースの上に乗って、後ろからでも見れるように持って行っていたのだと!前のほうを確保できても、待っている間の椅子代わりとして使えますから、この日はとても役に立つものです。私は、そんなことも知らず呑気に晩御飯を食べていたものですから、道端で椅子を売っている人から$10で買いました…泣

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ストリート沿いのいろんな店で、この日は椅子を売っていますよ!どこも$10です。価格競争はありませんでした。早めに行けない場合は、何か椅子代わりになるものを持っていったほうがよいです。持っていけなくても、$10で買えばはっきり見えるので、買うことをお勧めします。

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このようにして、みんな椅子の上に乗っていますよ!

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